コーチング技術に心を奪われない

こんにちは 坪井です。

今回は、あなたがコーチとしてやっていくために、とても大切なことをお伝えしていきたいと思います。

プロとしてコーチをやっていくためには、やはり稼ぐことは大事な条件になります。
同時に、同じレベルで、クライアントにしっかりと成果を出してもらうことがあります。

これはブログでもずっとお伝えしていることですので、大前提になることです。
その上で、これらと同じくらいか、あるいわさらに大切なことがあるのです。

それが、コーチ自身のマインドの在り方と実践です。

⭐︎コーチ自身が現状を壊し続ける

あなたがコーチングをする時、クライアントにはどういったメッセージを伝えるでしょうか。

もちろん、様々な悩みを抱えているクライアントごとに、個別具体的な内容になることはあるでしょう。

でも、そのいずれのケースであっても、コーチとして伝えることの大きなメッセージとして、「現状から抜け出しましょう」や「挑戦していきましょう」だと思うのです。

これは、コーチとしては当然のメッセージになりますよね。

ですが、ここでコーチを目指すあなたであれば、1つとても重要なことを確認して頂きたいのです。

それは、あなた自身はそれが出来ていますか? ということです。

いえ、もちろんプロのコーチを目指しているあなたであれば、これをしっかり実践していると思います。

その上で、あなた自身で、ご自分を内観した時、「どうだろうか…」という部分があるのであれば、現状のあなたでは、そこをこそ変化させてみてほしいのです。

コーチングでは、言葉のやりとりだけでなく、非言語で伝わる部分があります。

実はコーチ自身のマインドは、クライアントに対して、この非言語で伝わることも大きかったりするのです。

そして、クライアントは意外とこのコーチの非言語の部分を敏感に感じ取っています。

その意味で、コーチ自身がもつマインドは、コーチングの実際の場面において強い影響を及ぼすことになります。

それは、「このコーチは現状を打破できているのだろうか?」 と、「いつもどんな挑戦をしているのだろうか?」 というクライアントの暗黙の問いに対して、「ちゃんと現状の壁を打ち破っていますよ」と感じさせていることが出来ている、という言葉のやりとりではない、雰囲気といったところで感じ取られてしまうものです。

「挑戦していきましょう!」と口だけでコーチが言ったとしても、それはクライアントに簡単に伝わってしまいます。

ですから、これを読まれているあなた自身も、現状に囚われることなく挑戦を続けて行って下さい。

⭐︎クライアントの唯一の味方であること

これはコーチングでは大原則になります。
ただこれは、クライアントのすべてを完全に受け入れる、ということではありません。

クライアントは、おそらく今までにも、家族をはじめとして、友人や親しい人たちに、自分のゴールを、目標という意味で話してきている可能性があります。

これは、そのゴールのすべてを黙って聞いてくれた友人たちばかりではなかったかもしれない、という意味だと思って下さい。 つまりゴールを否定されてきたこともあるかもしれない、ということなんです。

こういったことからも、コーチはクライアントの唯一の味方であるべきということです。
そうすることで、クライアントはコーチに安心して心を開くようになります。

さて、ここでコーチが留意しておきたいことは、前述したクライアントの‘すべてを完全に受け入れる‘ことではない、ということです。

それは、コーチは、クライアントがゴールを達成していく過程で、クライアントが持つゴールに対する恐れや不安を見過ごしてはならないからです。

クライアントは、ゴールに対して理想や叶えたい思いを抱いているかもしれませんが、同時にネガティブな感覚が付着していることもあります。

不安を抱いているクライアントに、「大丈夫。そのままでいいですよ」などの同意を不用意にしないということです。

そうではなく、クライアントがゴールを達成するためのマインドに変わるよう導いていって下さい。

それには場合によって、ハッキリと伝えた方がいいこともあります。

「〇〇さん、それは〜ではありませんよ」とハッキリと伝えることにより、コーチとして信頼できる存在になります。

その時点において、何をどう修正したら良いのかを伝えていけば、クライアントはゴール達成に近づいていきますし、その過程で、クライアント自身が大きく変わらざるをえないことになるのです。

⭐︎本気で人の人生を変えるという気持ちを持つこと

コーチは、クライアントの人生を本気で変えるというマインドでいて下さい。

現状のクライアントの悩みと一緒に、クライアントのコンフォートゾーンにハマってしまうと、コーチングは上手くいきません。

コーチが先に、クライアントの未来をすすんで見ていくのです。

そして、その未来をコーチが先に確信していくのです。

そうすれば、クライアントは安心して未来のための行動ができるようになっていきます。

人の人生を変えるということは、決して簡単なことではありません。

ですから、あなたがコーチとしてやっていくのであれば、“本気で人の人生を変える“ 意気込みで臨んで下さい。

最終的に変化を起こすのはクライアントの手に委ねられます。

しかし、クライアントがコーチであるあなたと縁を持ったということは、その時点では、「変わりたい」と思っていたからです。

そしてコーチは、この「変わりたい」という気持ちにコミットします。
ですので、コーチも全力でその変わることを叶えてあげるマインドで接していきます。

クライアントは、その時々で、様々な変われないことの言い訳をしてくると思います。
そういった言い訳も、一旦は聞いてあげてもいいです。

でも、結局クライアントは、‘現状を変化させることは出来ない‘ ことを、いろんな理由をもとに表現しているに過ぎません。

コーチは、この言い訳をたっぷり聞き入ってしまうことなく、早々にゴールへの道に戻してあげることです。

クライアントのゴールの確信を高めたり、マインドセットを変えたりするのです。

言い訳を考えるのではなく、どうしたらできるのか考えて下さい、と伝えてもいいでしょう。

コーチは本気でなくてはなりませんが、ここではクライアント自身の本気度も試されていることになります。

コーチが本気でやることで、クライアントは未来への確信が高まってきます。コーチは人の人生を変える仕事です。

そういうマインドセットを常に持っていて下さい。

あなたはコーチとして、人を根底から良い方向へ変え、その人の人生を豊かにすることによって、あなた自身の人生も豊かにできる力があります。

目先の技術に心を奪われることなく、まずはあなた自身のマインドに意識を向けて下さい。

あなたの夢の実現をいつでも応援しております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました