やりたい事の中にこそ現れるもの

こんにちは 坪井です

 
今回は、あなたがやりたい事に取り組んでいる最中に限って起こる現象についてお伝えしていきたいと思います。

もし、あなたがコーチとしてクライアントにコーチングをしていたり、自分でセルフコーチングをしている方であれば、必ず直面することですし、これから正真正銘のプロのコーチとしてやっていこうと思われている方にとっては、その意志自体に対して立ちはだかるであろう現象になると思います。

また、このいずれでもない方でも、自分の好きなことをしていく中で、多かれ少なかれ経験されており、とりわけ、目標やゴールに向かっている最中に頻発することであるにも関わらず、ほとんどの人が、この対処方法について軽視しているという事実もあります。

今回お伝えする内容を知っていただければ、あなたがやりたい事をしているまさにその時に起こったとしても、「あ、これって、あの坪井ってヤツのブログで読んだことそのままだ」と、少なくとも、その現象を冷静に捉えることが出来るようになると思います。

何度かお伝えしていますが、あなたにとってネガティヴであれポジティブであれ、それが意識できたのであればコントロールすることは可能となります。

★山頂目前で倒れていく人たち

あなたは、富士山に登ったことはありますか?

私は、高校生の頃、学校行事の一つとして山頂まで登ったことがあります。

真夜中の5合目からスタートしたのですが、やはりハイキングで行った高尾山とは訳が違いました。

富士山は、写真などで見ても分かるように目で見て清々しさを味わう風景というものがありません。

登山者の心にあるのは、「踏破したい」「ご来光を拝みたい」などのシンプルな思いです。

もちろん、人によって思い思いの気持ちがあると思いますが、少なくとも、森林浴や頂付近のお茶屋でくつろいで自然を満喫したい、という人はあまり来ない山だと思います笑

そんな富士山ですので、登山前の準備は結構大変だったのを覚えています。

対策としてあったのは、飲料水のこと、歩くペース、休憩や食事の取り方、それと高山病の対策でした。

この中で、先生に一番口うるさく言われたのが、高山病でした。
実際、私たちの班では、一人、中程度の高山病にかかり、班自体の行動に著しく影響があったのを今でも覚えています。

ご存知の通り、高山病は、平地との気圧の変化により起こる病気です。
簡単に言えば、空気が薄くなり体がそれに対応できないために起こるものです。

幸い、その彼は、下山中に症状がひどくなったため、「あとは降りるだけ」を合言葉に、砂走りを一気に転げ落ちる爽快感も手伝い、お互いに励ましあって何とか5合目まで降りることができたのです。

でも、当時の私たちは、高山病で聞いていた症状が、まさに友人の体に起きているのを目の当たりにし、ややビビりながらの登山となったのでした。

ところが当時の私たちにとっては、その友人の発症に気を取られていて、班の行動がおぼつかず気がつかなかったのですが、実は、友人が高山病になりかけていた登りの後半、つまり頂上付近の山道でも、私たちはこの高山病にかかっていた人たちを見かけていたのです。

夜明け前で暗かったため目を凝らさないと分からない状況です。

その光景は重々しいもので、細い山道の山側に、具合の悪くなった登山者が、それこそ何人もグッタリと倒れ込んでいたのです。

「標高が高いと、こんなことが普通に起こるんだ」と、ハイキングで歩く高尾山との違いに改めて驚いたのでした。

★ゴール達成も同じ

ここでは、富士山を踏破する過程で起こった私自身が体験した一つの出来事をお伝えしました。
富士山はポピュラーな山ではありますが、やはり日本の最高峰だけあって、踏破するにはそれなりのハードルが存在するのです。

私がお伝えしたこの話しを聞くまでもなく、あなたにも富士山に対する困難なハードルのイメージがいくつかあると思います。

ここで言うハードルとは、今回の話であれば、高山病ですね。

話しは飛躍しますが、ハードルについていえば、コーチングでいうゴールの達成ついても同じことが言えます。

コーチングの概念で、創造的回避というものがあります。

想像的回避とは、それがまるで磁石の同じ極同士を無理に合わせる時に発生する反発し合う力に似ています。

気になるのは何と反発するのか、です。

それは、自分のやるべきことに対してです。

やるべきこととは、嫌なことや、やりたくないことをやらされている事ととらえないで下さい。
コーチングを学ばれている方であればご存知かと思いますが、そもそも自分の嫌なことをゴールにすることはありません。

これは、want toという意味でしたね。

ここでやるべきことと表現したのは、それが“やりたいこと“ではあるけれども、それを実現していこうとする時に出てくる「やる必要のあること」、という意味だと思って頂ければ結構です。

例えば、あなたがベンチャーズの「パイプライン」を弾きたいとして(例えが古いですね笑)、まずはエレキギターを買う‘必要‘があります。

弦は古いものから新しい弦に張り替える‘必要‘があり、あなたにとって一番扱いやすいピックを選ぶ‘必要‘があり、オリジナルのサウンドに近づけるために、アンプのセッティングを変える‘必要‘があり、曲を弾くためには、指板のポジションを覚える‘必要‘があり、最終的には1曲丸ごと覚える‘必要‘があるのです。

このように、あなたが弾きたいと望んだギターであっても、これだけの‘やる必要‘があるのです。

でもこういったことも、あなたのwant toに含まれているからこそ、労を惜しまずせっせとこなすことができるわけですよね。

このように、自分が好きで選んだことをやっていく時には、多少のことではその歩みを止めたりはしません。

むしろ、最終的な1曲を弾きこなせるようになるまでは、何が何でもやり通すはずです。

でもこれが、例えば、スタジオのセッションプレーヤーとして、明日までに10曲覚えないといけないとか、自分はロックギタリストなのに、演歌の舞台で演奏してくれだとか、同じギターだからだと、フォークギターを教えてあげてくれだとかの要望があったら、あなたならどう反応しますでしょうか?

…、おそらく「えっ〜(小声)」ではないでしょうか苦笑

こういった要望は、本来、ある程度レベルの上がった人に対して求められることですので、ギターを始めてまもない人にはないことかもしれませんが、でも逆に、レベルのある人であれば、この手の話を二つ返事で引き受けるのか、と言えば決してそうでもないのです。

そうなんです。 あなたもお分かりになると思います。

ここに創造的回避が存在する、ということです。

富士登山の話を思い出して下さい。
登っていく人は、初心者だけとは限りません。

もう何度も富士山に登っている人や、富士山よりも標高の高い海外の山を踏破している人など、それこそ登山に関しては、エキスパートといえる人たちも沢山いるのです。

元陸上自衛隊員だった私の友人は、明け方から午後にかけて、富士山を2往復するという尋常ではない登り方をしています。

こういう驚くような人たちがいるのですが、実は、こういった人たちの心の中でも、密かに登山に対する創造的回避が起こっていたりするものなのです。

しかし、そういう人たちに、富士山に何度も「登ろう」と思わせるのは、その人たちなりの“踏破というゴール“があるからなんです。

★コンフォートゾーンを飛び出す

つまり、富士山を踏破するというゴールがあるからこそ、重い高山病になったとしてもそれを克服する覚悟を決められるのです。

ゲーゲー吐いたり、頭がガンガン痛くなったり、歩くことさえままならなくなったりしたとして、それを理由に「もう富士山は懲り懲り」と決め込まず、そこに必ず踏破するというゴールがあれば、次の登山から、しっかりとその対策をしてくるようになるものなのです。

これは、明日までに10曲覚えないといけないギタリストについても同じです。

そのギタリストが、「俺は何でもこなすプロギタリストだ」というゴールを持っているのであれば、10曲を覚えることをどうやって断ろうかという考えに耽ることをせず、頼まれてもいない、あと10曲をついでに覚えて仕事に臨むでしょうし、フォークギターを初心者に教えてあげてという要望には、「フォークギターはニューミュージックの世界だからなぁ…」などと気取ることをせず、フォークギターを教えながら、曲の作り方まで教えてしまうかもしれません。

こういった状態に至った時、登山者もギタリストも、もはやそれまでの創造的回避は問題ではなくなります。

起こったとしても、自分なりの克服方法を知っているので、比較的楽に対処してしまいます。

コンフォートゾーンへ戻される力を、ホメオスタシとお伝えしてきました。

これが、どのくらい強いものかもお伝えしていますが、それがどういった姿をして現れるかについては、表現し尽くせないほどのものがあるのです。

どのくらい強いものか、という意味は、その効き方という意味にとどまりません。

あなたにとって、もしかしたら、一番、いや、最高にやりたくて実現したいゴールの中にでさえ、全くもって予測できない姿をとって現れる、という‘多彩さ‘についても言えるのです。

いかがでしょうか。

こんなことを聞いてあなたは「そっか〜、ゴールを達成するってそんなに大変なんだ〜」
と思われたでしょうか。

でも、そう考えてしまうのは少し待って下さい。

コンフォートゾーンを飛び出す、としていますが、でもだからこそ、あなたが本当にやりたいことを、want toベースで決めることが重要になってくるのです。

なぜなら、嫌々やることに対して、行動や思考がストップをかけてきても恐れることは全くありませんが、あなたが本当に実現したいゴールを目指している途上に現れる障害に対して、それでも歩み続けることを可能にするのは、マインドにこのwant toがあることただ一点に尽きるからです。

そして、もし、あなたが自身のコンフォートゾーンを見事に突破した暁には、今度はあなたが心から望んだ世界、今までのレベルよりもいくつも上の新たなコンフォートゾーンへ邁進することになります。

新たなコンフォートゾーンに入ったならば、今度はそこから落ちたくても、中々落ちることが出来なくなります。

あなたの新たなコンフォートゾーンのホメオスタシスが、レベルが下がりそうな瞬間に元の場所にセルフレギュレーションして戻してくれるからです。

こうなったらしめたもので、あとは、さらにあなたの理想を目指し、新たなコンフォートゾーンを目指しながらゴールを作っていけばいいのです。

どうですか?

よく、「君にはやりたいことがあっていいな〜」って言っている人がいますよね。

でも、やりたいことをやっている人は、同時にやりたいと思っていなければ超えられない壁を、いくつも持たされていると思って間違いありません。

ただ、今回のお話によって、want toというマインドが、壁という名のコンフォートゾーンを打ち破る大きな武器であることを是非覚えておいて頂きたいのです。

あなたの夢の実現を心から応援しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました