こんにちは 坪井です
今回は、なぜコーチングで成果が出ないの?についてお伝えしていきたいと思います。
コーチングでは、クライアントから何らかを“引き出す“という考え方があります。
ゴールに関しての悩みや不安、ゴールそのものを設定することについて、答えはすでにクライアントの中にあると考え、それを引き出せばいい、というものです。
他にも、コーチの価値観を押し付けない、というものや、ティーチング(教えること)はしない、といった原則もあります。
しかし、コーチングで稼ぐことができないのは、実はここに原因があるのです。
なぜなら、これではコーチングしても成果が出にくいからです。
当然ですが、クライアントからすれば成果が出ないので、継続して受ける人がいなくなります。
こうなると新規のクライアントをとり続けなければならなくなります。
新規のクライアントをずっと取り続けるのは、相当ハードルが上がりますので、苦しくなるのです。
⭐︎無い袖は振れない
ここで誤ってはいけないのは、コーチングに、引き出すという方法があること自体は決して間違いではないということです。
たとえば、これがエグゼクティブコーチングだった場合、これは引き出すだけで、そのクライアント自身の気づきを与えることができる、ということです。
コーチの前に来ている時点で、そのクライアントの社会的な経験値がすでにあるからです。
この場合は、それだけでクライアントがさらなる成功をもたらす可能性があります。
しかし、コーチングを受けにくる人は、必ずしもこの経験値を持っていない人も多くいるので、その結果、‘引き出す‘が引き出すことのできないことになってしまうのです。
人間には、認識できるものと、できないものがあります。
ギターの弾き方をそもそも知らない人に、正しい弾き方を認識することは出来ませんし、ビジネスのやり方を知らない人には、やはり正しい稼ぎ方を認識することができません。
それは、コーチングで引き出そうとしても出てこないのです。
無い袖は振れないということです。
コーチがその答えを知っている場合でも、それをクライアントに誘導尋問するかたちになってしまったりします。
そしてこれを3ヶ月、半年間おこなうことになるわけですが、それでも結果としての“かたち“になるものが出てくるわけではないのです。
このコーチングを受けたクライアントは、「この半年間、何だったんだろ…」ということになりますよね。安くない料金を払っているわけです。
これは、コーチングの講座や教室などでも同様です。
こういった場所でも、コーチングのことは教わっても、それを使ったビジネスまでは教えてくれないため、たとえしっかりした修了証をもらっても、クライアントを取ったとき、同じようなことになるのです。
このようなことから、更にスキルとか、知識などを習得しようとする人が多くなります。
でも、ビジネスの概念やマインドセットを知っていなければ、同じような次元で右往左往することになるのです。
コーチングが、引き出すだけというのは誤りですし、価値観を教えない、というのも違います。
コーチングの本来の意味を思い出して下さい。
コーチの語源は馬車でしたね。そこから、“目的地に連れて行く“ことをコーチングと言うのでした。
質問で引き出す云々というのは、その方法論のひとつでしかないのです。
また、そもそもコーチングには価値観を教えることも含んでいます。
バランスホイールをご存知かと思います。
人生における様々なカテゴリーに偏りをなくし、それぞれにゴールを作り、真の幸せを追求していきましょう、というもので、これもコーチから教わることによってその概念を知ることになるのです。
マインドセットがゴール達成にそぐわなければ修正する必要がありますし、具体的な方法論を知らなければ、コーチが教えるということも無くはないわけです。
個人で活動するコーチは、このような、コーチングを流布する団体や組織が、他と差別化するための方法論に巻き込まれることで、その活動自体の質を決められかねないのです。
現存する、特有の方法論に縛られることなく、どうしたら目の前のクライアントがゴールに近づけるのか、という「コーチ」の視点から考えることがとても大切です。
⭐︎コーチングの方法論を問う
本来は、クライアントのゴールから考える必要があります。
これは、ゴールにそぐわない価値観は変える必要があることを意味します。
例えば、お金も時間もたくさんあって、出来れば家族や友人と遊ぶ時間を多く持ちたい、というゴールを持っている人がいたとします。
でも、この人が労働者のマインドであり、働いたり勉強しないと落ちぶれると思っている人なら、このゴールは叶えることができなことになります。
なぜなら、お金と時間が沢山あったり、家族や友人と遊んでいることに罪悪感を覚えるからです。
結局はその罪悪感を解消するために、お金があっても勉強することに使ったり、わざわざ効率の悪い方法でビジネスをする選択をしてしまったりすることになります。
これではマインドセットを変えないかぎりゴールを達成することは出来ません。
現状のコンフォートゾーンのままですので、労働者のマインドの方が重要性が高いのです。
ゴール側から考えたら、楽して稼いでいいんだ、というマインドに修正する必要があります。
稼ぐことのできない人は、このコンフォートゾーンの中で考えているので変わることができません。
そのため、コンフォートゾーンの外の問題に気づいてもらうことで変わることができます。
ここで、引き出すコーチングをしていると、本人の価値観は変わっていないので、クライアントからは、「スキルアップして頑張ります」ということしか“引き出す“ことしかできないことになります。
コーチにしてみても、「では必要なスキルとは何ですか?」という発言になり、さらにクライアントの「それは、新しいコーチングのスキルです」を“引き出される“ことになります。
クライアントの価値観を否定しない、というのであれば、コーチは「なるほどいいですね」ということになり、この反応をクライアントの変化と解釈することになるのです。
しかし、実際にはクライアントのマインドの次元は変わっていません。
次元が変わっていなければ、ここでの変化、つまり、収入や時間も増えませんし、楽に稼ぐこともできることにならないのです。
本当は、成果が出ていなければ、現状とは異なる視点を持たなければいけないのです。
このクライアントが、労働者が楽して稼ぐことに対する善悪の悪の方に敏感で厳格であるようなら、それはそのクライアントの一つの判断基準に過ぎないことであり、そのクライアント自身が持つ価値観であることに気づく必要があるのです。
実際には、楽して稼いでいる人で尊敬されている人もいるのです。
こうした違う価値観に気づけば稼ぐことができるようになります。
クライアントの価値観を変えてはいけないのであれば、コーチはこういったことに触れることができないことになります。
コーチ自身も、正しいマインドセットとは何かを知っておく必要があります。
クライアントに対しコーチングをうまく機能させるためには、現状の外側の価値観を身につけてもらう必要は大いにあるのです。
あなたもコーチとして、改めて、コーチングに存在する常識なるものを一度は点検してみることをお勧めします。
コーチングで成果が出れば、その中でリピートで契約する人も現れるでしょう。そうすれば、ビジネスとしても楽になっていくのです。
あなたの夢の実現を心から応援しています。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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