どのように価格を決めるのか

こんにちは 坪井です

今回は、コーチングをビジネスとしていく時、その価格の設定はどのように決めていくのか、についてお伝えしていきたいと思います。

⭐︎人により適正価格は様々

一般的な労働をしている人たちの考え方では、その労働価値からみて値段をつけようとします。
仮に自分の仕事の時給が3000円だとすれば、その時点で自ら提供できる商品があるのなら、その値段設定は5000円くらいにしておこうと思います。

この時、これがその‘適正価格‘であると思っているのです。
そのため、この単価を上げてみようとなると、適正ではない価格で売るという意識が生じるため、簡単に上げることができません。

もし、コーチで稼ぎたいのであれば、1回のセッション単価は、少なくとも3万円以上でないと稼ぐことはできません。

3万円でも、半年6回のセッションなら18万円です。
最低でも、半年のコースであれば、30万円以上の商品がなければ、コーチとして豊かになることはできないと思って下さい。

ですので、3万円から5万円に上げれば、ビジネスとしては安定してくるのです。

しかしこれが、価格を上げることに対して抵抗のある人には出来ないのです。
また、高い値段をつけていても、そのコーチ自身が本気で売る気になっていない場合も多いようです。

では、なぜこうなるかというと、そこには「適正価格」というものがあると思っているからです。

しかし、正味な話、適正価格というものは存在しません。
というのは、取引は、1対1でおこなわれるものだからです。

これは逆に言えば、お互いの合意があれば、どのような値段で売っても構わないということです。
人によって、払おうと思う金額は違いますので、価格は固定的なものではありません。

ただこれでは分かりにくいため、自分で値段をつけることになるわけです。

とりわけコーチングでは、1対1のセッションであれば、同時に20人ほど。30人のクライアントがいればもう一杯いっぱいになります。

ブログやメルマガを多くの人に読んでもらうとしても、現実的には、多くて月4人ほどしか契約しません。

でも、この契約を誰とするのか、というのは大事です。

人によって、払う金額は違います。
無料でも受けたくないと思う人もいれば、1回に3千円から5千円であれば受ける人、100万円以上払ってでも受けてみたいという人もいるのです。

商品自体はまったく同じでも、それを契約する人が違えば、複数の価格が生まれるのです。

そんな状況の中にあって、あなたは誰と契約したいと思われますか?
あなたの商品を、無料であったとしても受けたいと思わない人に、一生懸命に売り込むでしょうか?

面と向かってこう聞かれたら、あなたは言うでしょう「何をそんなバカらしいことを。売るわけないだろ!」と。
でもここを、稼げないコーチの方は「無料なら」とか「3千円だったら」とか「5千円じゃ 受けようか」という人を相手にしてしまっているから、稼げないというわけなんです。

⭐︎価格がわかる人に買ってもらえばいい

コーチングは、価格を安くしたところで、思ったほどたくさん人が来てくれるわけでもありません。5千円でも、「必要ない」と言われることだってあるのです。

こういった時、自分の商品の価値は5千円かそれ以下が適正価格であると、勘違いしてしまうかもしれません。

労働する人の給料は、社会の中で、相場がある程度決まっています。
このため、固定した相場がある、と労働者思考では判断してしまうのです。

しかし、この思考をコーチングビジネスに持ち込むことはできません。
稼ぐためには、あなたの商品の真の価値をわかってくれる人に買ってもらえばいいのです。

あなたが、とても価値のあるであろう骨董の腕時計を持っていたとして、それを売りたいを思った時、誰に売りたいと思いますでしょうか?

そこら辺にある質屋や古道具屋へ、わざわざ売りにいくとこはないはずです。

しっかりとした、高級セカンド品を扱っているお店や、価値のあるビンテージ物を扱っている時計店などで買い取ってもらいたいと思いますよね。

価値をわかっている人に買ってもらうと、現相場の適正価格か、物によってはプレミア価値をつけて買取をしてくれるでしょうし、何より次の購入者に対してや、レア物を再び市場に提供したという、世のためにも貢献もできるのです。

もし、あなたが稼ぎたいのであれば、自分の価値を高く評価してくれる人と、お互いに豊かになることが大切です。

⭐︎自らで値段を付ける

価格が決まっていないのであれば、当然自分で値段を付ける必要があります。
プロのコーチであれば、自分で値段をつけて売れる商品を作ることになります。

これが労働者の思考であると、商品の値段設定は他人頼りになってしまうのです。

巷にある求人広告では、何時から何時まで時給1000円でとか、正社員は年収300万円以上でなど、あらかじめ誰かが値段をつけてくれていますね。

労働者になる場合、このような求人を見て仕事を探します。
もうすでに誰かが用意をしてくれているわけです。

でも、これを基準にしてはいけません。
なぜなら、これは一般的な生活費から計算されているからなのです。

しかも、給料は、正確に言えば、労働に対する正当な対価ではありませので、自分でビジネスをするのであれば、同じ基準では経営していくことはできないのです。

お客さんの方から「1回5万円でコーチを募集します」という値札をわざわざ付けてくれるわけではありませんから、自分でポジションを選んで、いくらで売るのかを決めていかなければなりません。

こういったことから、自分がどのようなポジションを選び、どのような商品を作るかで、売れる値段も変わってきます。

もし、あなたが、文化センターなどでやっている心理カウンセリングサービスと同じようなポジションをとれば、1回数千円程度でしか売れないでしょう。

コーチは心理学の心得があるに越したことはないですが、これが、臨床心理士のマーケットに入ってしまったら、アルバイトみたいな生活しかできないことになります。

心理学系の資格はどれだけ持っていても、そのヒエラルキーでは臨床心理士が上になります。
それだけでなく、トップには精神科医がいるのです。精神科医でさえ、保険で安く診てもらえます

ですが、コーチは人の心理を扱うために、どうしてもカウンセリングの領域に入ってしまう人も多いようです。カウンセリングの領域では、稼ぐことはかなり難しいと言えます。

ポジション選びはその後の結果を大きく変えます。

30万円以上の高商品を売りたいのであれば、30万円以上を払ってでも受けたい人がいるポジションを選ぶ必要があるのです。

いずれにしても大事なことは、高く売れるところで売る。ということになります。

もし、カウンセリングで売って高く買ってもらえなかったとしても、同じものがスピリチュアルで売ったら高く売れたりすることだってあるのです。

“誰に、何を、どのように売るか“ が僅かに違うだけでも、その結果が大きく違ってくるので、闇雲に方向性の定まらない努力をする前に、まずはポジション選びをしていってほしいと思います。

あなたの夢の実現を心から応援しております。

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