こんにちは 坪井です。
今回は、あなたがコーチとして、クライアントに本当は何を求められているのか? をお伝えしていきたいと思います。
これは、あなたが‘コーチングとはこういうものだ‘という、あなたの想いと、それを受けるクライアント側との、コーチングに対する考え方の違いを表面化していくものとなります。
しかし、この違いをコーチ側が軽んじていると、コーチングをビジネスとして成立させることをより難しくしてしまうことにもなりかねないことになります。
私の話にお付き合い頂いた後、コーチとしての現状のご自分が、一体どういうかたちでコーチングビジネスを進めていっているのかを見返して頂き、さらには、クライアントの実際のニーズはどこにあるのかを考え、それを一つの指標にして今後のビジネスにお役立て頂ければと思っています。
⭐︎クライアントは喜んでいるのに売れない
セッションをしたことのある方で、そのお客様にとても喜んでもらった経験のある方もいらっしゃるかと思います。
でもその後、そのお客様の様子はいかがでしたでしょうか。
「とても良かったです。あなたのコーチングの半年コースを是非契約したいです」
となったでしょうか?
答えは、「いえ、なっていません」ではないでしょうか。
これは、決してあなたのコーチングをけなすつもりで、私が答えを想像したのではありません。
誤解はされないで下さい。
これは、ある意味仕方のないことと言えます。
なぜなら、あなたもやっているかもしれない多くのコーチの方のコーチングは、現状のお客様の考え方や行動様式を、現状のままでお客様本人に理解されやすいかたちに整えることに終始しているだけだからです。
これは厳しく言えば、お客様の相談に乗ってあげて、その雑然とした状態を整理してあげているだけだということになります。
正確に言えばコーチングではありません。
お客様の現状の中から、何らかの答えを導き出したとして、コーチングされたその人の今後は、やはり、より整理されただけの現状を抱えて再び歩んで行くだけの結果になります。
実は、お客様であったその人はこう考えているはずです。
「このコーチのコーチングは、たしかに私の頭の中をスッキリとさせてくれた」
「なるほど、コーチングとはたしかに私の人生に何らかの効果をもたらしてくれるらしい」
「今回のコーチングでこれほど頭が整理されたんだ。 あのコーチは、まず手始めに今回のコーチングをしてくれたんだ。きっと本編のコーチングはもっとすごい変化をもたらす技術を私に施してくれるに違いない」
「でも今回は、あのコーチの初級レベルのコーチングだったんだろうから、やっぱこのままあのコーチのコーチングを受けるわけにはいかないや」
「それはそうと、長年の私の抱えているアレ(これがこの方にとっての本来の問題であり、本当はこれをこそにコーチングを受けたかったはずなのです)は、どうしようか…」
… と。
お分かりになりますでしょうか、お客様であったこの方の言わんとしていることが。
⭐︎クライアントには言葉にできない要求がある
これはつまり、このお客様にコーチングをしたコーチの商品(コーチング)には、正直、今の自分(お客様)を動かすほどの魅力や価値を認めていないということになるのです。
もちろん、コーチングを高額で販売されているコーチもいますので、見込み客であるお客様は、一念発起しなければ購入するまでに至らない、という方もいるでしょう。
しかし、買い手側に、コーチが売りたいコーチングの、いい意味でも悪い意味でも、裏読みをされてしまい、実際のコーチングの購入に至らないのは、ある意味、一発で「ん?! この人(コーチ)はどのコーチとも違う!」と思わせることが出来なかった結果でもあります。
簡単に言えば、そのコーチのコーチングには“自分を変えてくれるかもしれない“というコーチングされた後の体感につながるであろう魅力を感じさせることが出来なかったからなのです。
そしてこの感覚を、お客様であるこの方は、事前に考えとして言葉にすることは出来ないはずなのです。
それは、コーチが自身のコーチングという商品で分からせていくしかないからです。
ですから、お客様の頭の中を整理したり、ごちゃごちゃした現状を、ただ解きほぐすだけのコーチングでは、本当のコーチングをしていることにはならないわけです。もとより、現状をこねくり回すことに、コーチングとしての意味もありません。
コーチが今のコーチングを提供する、ということと、クライアントであるお客様のコーチングの潜在的ニーズのあり方の差は、コーチ側がどうにかしなければ中々うめることは出来ません。
プロのコーチを目指すあなたには、このことはよく理解していてほしいと思います。
その上で、あなたの相手にしていこうとしているお客様は、一体何をコーチングに求めているのか、を常に考えながらコーチングビジネスを進めていって下さい。
あなたの夢の実現をいつでも応援しています。
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