あなたの至らないところをあえて無視して下さい

こんにちは 坪井です

今回は、あなたに今、何か目標やゴールがあったとして、それに対して、「私にはまだまだ勉強が足りないから、もっと学びが必要だ」とか「今は準備の時」と思われているようであったなら、まずはそう思うことをやめて下さい、ということをお伝えしていきたいと思います。

これには反発をされる方もいるかもしれませんが、実際にこう思い続けることによって、あなたの何かを達成したい、という思いとは裏腹の状況を招きかねないことを理解していただきたくお話ししていきたいと思います。

よろしくお願い致します

★まずクラッシックギターから始めるんですよね?

これは、私の前の職場でのある年配の女性の方が私に言われた言葉です。

私はエレクトリックギターを弾くのですが、このことを、その年配の女性の方も知っていて、仕事の合間や、休憩時間にたびたび音楽やギターの話をしていました。

「プロとしてギターを弾いて食べいくのは大変なんでしょうか?」とか「やっぱり楽譜は読めないとダメなんでしょう?」とか「エレキを勉強するには専門学校にいった方がいいですよね?」とか、その方に私はいろいろ聞かれました。

私も、音楽や楽器のことについて話すのは好きでしたので、その時の私の考え方をお伝えしていました。

そして、そういった話題をし続けること半年が過ぎた頃に、その年配の女性から突然「やっぱりエレキを弾くのでも、最初はまずクラッシックギターから始めるんですよね?」と言われたのです。

聞くところによると、どうやらその女性の息子さんが、エレキギターを弾きたいとずいぶん長いこと言っているらしく、その熱意に押され、とうとう購入することになったらしいのです。

私は、それまでその女性が熱心に私に話を聞いてきていた意味を、その時初めて知りました。
やはり親心としては、何かを始める息子に失敗してほしくない、という思いがあったのでしょう。

その女性ご自身も、その昔、武満 徹氏の楽曲を聴いたり、ガットギターで弾く超定番「ロマンス」に挑戦したこともあったそうで、エレキギターとはいえ音楽を始める息子さんを、少しでも応援したいという気持ちでいたようです。

私もかつて、エレキギターの他に、クラッシックギターやフラメンコギター、カルカッシギターなどに、ある種の情景のようなものを抱いていた経験がありましたので、そういう気持ちを持たれる親御さんの気持ちが痛いほど分かりました。

★WANT TOかどうか

実は、私がその女性から聞いた、「エレキギターを弾きのにもまず、クラッシックギターから始めるのが良いですよね?」という考え方は、その時が初めてではありませんでした。

これは、私自身が母親から言われたことでもあったのです。
それだけでなく、私と同時にギターを始めた中学校の友人の母親も同じようなことを言っていました。

その友人のお母さんは、クラッシックギターではなく、フォークギターだったのですが、いずれにしても、エレキギターを弾きたいはずの本人の意思をよそに、「まずはクラッシックギターから」とか「フォークギターから始めなさい」という流れに、その当時から不思議に思っていたものでした。

おそらくこの考え方のもとになっているものに、基礎はアコースティックで養い、エレキギターはその基礎を踏まえた後、初めて取り掛かる楽器である、というものがあるのではないかと思います。

これは詳しく調べたわけではありませんのであくまで推測の範囲になりますが、その当時の私も含めた親子間で交わされていた話の文脈を感じ取るに、前述した親の側のギターという楽器の習得に対する、ある種の思い込みがあったのではないかと思っています。

それはそうと、私の職場の女性の質問に対しての答えはこうでした、「それは、息子さんご本人が弾きたい方を弾かせてあげて下さい」です。

その女性はキョトンとした顔で、「はぁ…」という感じでしたので、私は続けて、「まず息子さん本人が弾きたいエレキの曲があるでしょうし、そもそもクラッシックギターはエレキギターを弾くための基礎的な練習をする楽器ではないと思うんですよ」と。

でも、私がその理由を説明すると、すぐに納得されたようで、この会話の後半では、楽器屋はどこが良いか、どんなアンプが良いのか、いくらくらいのものが適当か、などの話題に移っていったのでした。

少し長くなりましたが、ここで大切なことは、いくら親御さんが子供の願いのため、と思ってギターを買い与えようとしても、それが子供本人が望むエレキギターではなく、クラッシックギターであったら何にもならないということです。

つまり、子供自身のWANT TOに叶ったものであることが何より大切であるということなんです。

★あなたはどうでしょうか?

そして、次にあげることもとても重要なことです。

これは、今までお話ししたギターを始めること以外についても言える、という点で、すべてについて当てはまることでもあります。

それは、あなたが何か新しいことを始めたいと思った時、または目標やゴールを達成させたいと思った時、〜が揃ったらやろう、〜の準備ができるまで待とう、私にはまだ実力がないからもうちょっと勉強してから、という考え方や思いで、その何かを始めることを躊躇してしまうことです。

こういった考え方は、すべて今のあなたのコンフォートゾーンの中の話しになります。

そして、この中であなた自身が考えることは、すべてこのコンフォートゾーンにおいての足りない(と思っている)部分を補うものであるということなのです。

以前からお伝えしている通り、あなたの目標やゴールは、今のあなたのコンフォートゾーンには無いはずですので、今考えていることではコンフォートゾーンを壊すことは出来ません。

あなたの現状の至らないところばかりを埋める作業をしていても、それは目標を目指しているようでいて実は現状を再現しているに過ぎないのです。

部屋の片付けで言えば、右にあったものを左に移動したり、上にあったものを下に下ろしたりしているに過ぎないのです。

このような状態、あなたも身に覚えがありませんか?

★いきなりゴールから始めてしまいましょう

エレキギターの話でもそうでしたが、クラッシックギターが基本という思い込みに縛られ、親御さんがそのご自身のコンフォートゾーンを満たさんがあまりに、本当にクラッシックギターを買い与えてしまうことのないよう、あなたは(仮にですよ笑)最初からエレキギターを買いましょう。

それは冗談として、あなたが今持っているゴールを目指していのであれば、もうそのゴールから始めてしまうのです。

もちろん、分野によってはいきなりは難しいものもあるでしょう。
でもそのような場合も、出来るだけゴールに近い自分でいる状態をイメージし、そこに臨場感を感じ、その時点でゴールの一部分でも出来そうなことがあればやってみて下さい。

コーチングでは、ゴールは達成されようとするあたりから、あなたを引っ張る力は弱まってしまうという現象を説明していますが、これは実際にそうなのです。

ですから、逆に言えば、あなたがすでに実際にゴールから始めているようであれば、その状態は、楽しいというより、かなり“きつい“はずです。

なぜなら、あなたの実力はまだ現実のゴールに対して追いついていないからです。

筋トレであれば、まだジムに入会したてで、いきなり70キロのバーベルを挙げさせられる時の苦しみに似ていると思います。

あるいわ、小学生の生徒が、をいきなり高校数学の微分と積分の問題を解こうとして頭がパンクしてしまうようなものだとも言えます。

車に乗っている人なら分かると思いますが、普段は30キロ道路や40キロ道路を買い物で走っているような人が、いきなり首都高の都心環状線を走らされるようなものです。
それは、まるでサマーランドのはやぶさに乗って死の恐怖すら感じるようなものだと思います。

いずれも、慣れている人にとっては何でもない行為、いや楽しい行為にさえなるわけですが、まだそのゴールを体感したことのない人にとっては、場合によっては耐え難い苦しみを味わうことも十分にあり得るはずで、これはかなり‘きつい‘のです。

でも、これこそがあなたがコンフォートゾーンから出ている証拠であり、あなたのコンフォートゾーンが壊れかけている証拠なのです。

そして、お伝えしている通りこういったことは、あなたの現状のコンフォートゾーンで、あなたの思うなりの補う部分を補っていったところで、到底実現できることではないことを出来るだけ早い段階で知って下さい。

つまり、あなたのゴールに照らし合わせて、今出来ていない部分や至らないところは、あえて無視し、あなたのそのゴールをすでに始めてしまうことです。

まだそのゴールに追いついていないあなたの能力は、あなたが適応しようと必死になっている最中に自然と身についていきます。

かなりきついこともあるかもしれません。
この時、WANT TOであることがとても重要になります。

あなたがWANT TOである時、はじめてそのキツさが楽しさであることを知るかもしれません。
これは、実際やってみなければ分からないのです。
ですから、あれこれ悩んでいるのであれば、まずはゴールに飛び込んでしまいましょう。

繰り返しますが、あなたがきついと感じているのであれば、それはコンフォートゾーンから出ているひとつの目安ですので、その体感を味わいつつ、大いにあなたのゴールを展開していってほしいと思います。

いつでもあなたのゴール達成を応援しています

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