こんにちは 坪井です
今回は、あなたがコーチングを本業としていく時に、遅かれ早かれむかえる限界についてお伝えしていきたいと思います。
これを読まれているあなたは、少なからずコーチングを仕事にして、人の役に立っていきたいと考えていることと思います。
もっと言えば、コーチとしてお金を稼ぎたい、さらに言えば稼いだお金で豊かな暮らしがしたい、そう思われているのではないでしょうか。
これはイコールあなたがコーチングをビジネスとしておこなっていくことを指します。
私のブログのメインテーマは、まさにそこに焦点を当てています。
でもそれは、コーチング‘だけ‘を通して実現させられること、を必ずしも意味しません。
どういうことか。
それは、コーチであるあなたが、クライアントとなる見込み客とコーチング契約し、その後、実際のコーチングが順調に進み、最終回までにそれなりにゴールを達成したであろうクライアントに「それではお疲れ様でした」と、終了するまでのことをイメージしているのでは、あなたは頼れるコーチとして選ばれることはない、ということです。
そして、あなたはここに、コーチングを本業としてやっていくなんて本当に出来るのだろうか?
という限界を感じるはずなのです。
今回は、なぜそうなるかについてと、それではどうしたら良いのか、についてお話ししたいと思います。
⭐︎見込み客にとってあなたはただのコンビニになっていないか?
すでにコーチとして活動されているかもしれないあなたであれば、あなたのコーチとしての情報も発信されていることと思います。
その情報の中には、おそらくコーチとしての私見やコーチングに関しての事、あるいわいくつものワークなど、読者にとって有益な情報も掲載されているかもしれませんね。
苫米地式のコーチの方であれば、苫米地英人博士の哲学や書籍などの情報も載せているかと思います。
それは、コーチとしては当然のことであり、あなたの読者もそんな情報を毎回楽しみにされているのかもしれません。
しかし、いかがでしょうか?
今現在、そのようなブログのスタイルをとっていて、見込み客からのコーチングの依頼はありますでしょうか?
または、クライアントがいたとして、その人が、あなたのコーチングを継続してくれたりしているでしょうか?
もしかしたら、「いえ、クライアントはまだ一回も来たことがありません」という方もいるかもしれません。
でもこれは、全然不思議なことではないんです。
むしろ当然と言えば当然の話なのです。
その答えは、あなたがコーチングをしたい、そのコーチングそのものがまさに原因だからです。
原因といっても誤解して頂きたくないのは、あなたが苫米地式の認定コーチであるのならば、そのコーチングは世界で最高峰のものであるということです。
一般的に言われているコーチングであってもそれは同じです。
これは間違いありません。
しかし、そのことと、だからあなたがクライアントにとってコーチングを受けたいお目当てのコーチとして選ばれるか、ということは、また別の話であるということです。
理由は以下になります。
あなたの情報発信は、きっと、認知科学や脳科学を駆使したコーチングの内容や、これらを社会や人間関係を通しながら様々な問題を考察してみたり、それらに対応した処世術やテクニックなどをレクチャーされたりしていることでしょう。
そういったことをしっかりと学び、ご自分のフィルターを通したかたちで記事にすることができていると思うのです。
ですが、ここなんです。
ここ、とはつまりその学びを基に書いた記事の内容のことです。
それは、あなたが単にコーチングのお手本のミディアになってはいないでしょうか、ということなんです。
これは、あなたがコーチングの理論を学び、コーチとして活動している状況では、当然の状況だとは思います。
でもここで、あなたもクライアントの立場になってよく考えてみて下さい。
あなただったらこういったスタイルのコーチを選びたいと思いますでしょうか?
私なら選びません。
なぜなら、ほとんどのコーチの方は、コーチングの伝道師のようにしか見えないからです。
その内容は、なんでも揃っているコンビニのようであるからです。
コンビニはなんでもあって便利ですが、ほぼ売れ線しか置いてありません。
それ以外の商品はないのです。
しかも、コンビニ1店舗分の品揃えでしかないのです。
また、欲しい商品であっても、量が少なかったり、在庫が少なかったりであれば、売れてしまえばすぐに無くなってしまいます。
もしかしたら、「本当はこれがもっと欲しいのに…」と、そのコンビニに置いてあった、もう買われてしまってずっと欠品中の唯一の商品を目当てにしていたお客様がいるかもしれません。
つまり、コーチングの伝道師というのは、このいつでも置いてある商品、在庫も豊富にあり、欠品してもすぐに次の同じものが入ってくる商品だということであり、何でもあると言っても、それはコンビニ一店舗分に過ぎない、ということなんです。
これは何もそういったコーチの方やそういった方のコーチングを批判しているのではありません。
誤解しないでください。
ただ、コーチングにおいてマインドの使い方をクライアントに伝えることが第一義というコーチは、コーチの母数が増えてくると、クライアントにとってのコーチの選別基準としては弱くなります。
どんなコーチからでもそれを受けることができる、と分かってしまうからです。
これだと、コーチング自体の興味を削いでしまう可能性すらあるのです。
⭐︎見込み客の欲しいものを知っていますか?
むしろ、マインドの使い方は基本中の基本として、そこから先の部分をゴール設定していきながらコーチングするということがポイントになると思います。
「それでは抽象度が下がった方向にクライアントを導いてしまうのではないか?」
と感じられるかもしれません。
でも忘れないで下さい。
現状を超えたゴールを設定することには変わりがないということを。
そして、たとえコーチから見て、抽象度の低いゴールに見えても、それを達成したクライアントであれば、必ずさらに上の抽象度に上がることになることも。
ここで鋭いツッコミが入るかもしれません。
「それって今までのコーチングと何が違うの?」
そうですね。
おっしゃる通りです。
私がお伝えしたいのは、これを “あなたの専門分野でやる“ ということです。
この意味で、あなたから見ると、抽象度が下がったように思うかもしれません。
でも、あなたのコーチングを、あなた自身の専門分野に適用することは、クライアントにとって、どんなコーチからでも受けることの出来るコーチングとは、一線を画するものになるのです。
しかも、こういったことを明らかに意識したコーチの情報は、見込み客にとって「あっ、この人、私のこと分かってる!」と、積極的に見てくれるようになります。
そして、こういった状況は、必然的にあなたがコーチとして、来て頂くお客様を選ぶことが出来ることでもあり、これは、あなたが見込み客をあなたのクライアントとして契約するための布石を打つことにもつながるのです。
⭐︎専門店でも多様な姉妹店を持つことになる
さらには、あなたがご自身のコーチングをその専門分野でやっていたとしも、それは専門分野だけにとどまらない、ということです。
これは、すでにあなたの情報に触れている潜在的な読者や見込み客が、「この人のコーチングって、もしかしたら他の分野のコーチングも出来るんじゃないのかな?」と思ってくれる人が出てくるという意味です。
例えば、あなたがギタリストだとして、あなたがプロのモデラーを友人に持っていれば、「俺のギターの色の塗り替え、あいつ出来ないかな?」と思うことはあると思うのです。
または、あなたが筋トレに詳しく、実際に自分の肉体を改造できているとして、他のスポーツに興味が湧いてきた場合、そのスポーツの上達具合がおよそ見当がつくと思うのです。
これは、つまり、その専門家の抽象度の周辺であれば、それなりの対応が出来るはず、という予想を誰でも考えるからです。
こういったことから、あなたがご自分の専門でコーチングをする場合であっても、それは狭い範囲でしか仕事が出来ないことにはならないのです。
そして、そういったコーチングをしているあなた自身のコーチとしての能力でさえ、気がつくと専門以外の知識も強化されていたりするのです。
これは言ってみれば、あなたの専門店でコーチングをやりながら、同時に全国に散らばっている姉妹店を経営してるようなもの、と言うことができると思います。
いかがでしたでしょうか。
コーチング、コーチングと、この言葉が世に飛び交ってからもうしばらくが経ちますが、ここら辺であなたのコーチングスタイルを見つめ直す良い機会かもしれません。
このことは、直接あなたがコーチとしての収入につながることでもあります。
もちろんまだコーチとしての船出をしていない方であっても、今回のお話は例外ではありません。
世に彷徨う、自分の夢を掴み損なっている人たちの、明日の希望となれるようなコーチとして、是非あなたにも考えてみて頂きたいのです。
あなたの夢の実現を心から応援いたしております。
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