こんにちは 坪井です
今回は、ゴールを作ったあとに陥りがちな思考について、お伝えしていきたいと思います。
コーチング、とりわけ苫米地式コーチングの実践において、陥りがちなパターンであると同時に、これこそが苫米地式コーチングの言わんとしていることでもあることを知っていただきたく、本当の現状の外側とはどういうものなのかの説明をしながら、その状態でいかに考えていけばいいのかのお話しをいたします。
コーチングを、しっかりとした対価を得ながら本業でやっていくための最短の方法であり、コーチング理論の基本中の基本でもある内容になりますので、ぜひ最後まで読んで頂きたいと思います。
★準備を意識し過ぎない
あなたがコーチを目指している、またはすでにコーチであるならば、クライアントへのコーチングのみならず、ご自身のゴールもいくつか持たれていると思います。
あなた自身が、いつでも現状の外側を意識し、たとえ毎回達成できなかったとしても、その姿勢自体で、あなたのクライアントには、「さすがコーチだ」と思わせることもできるのです。
あなたが一回一回のコーチングの中でクライアントに明言していなくても、現状を超えることを常に意識しているその姿勢は、あなたから出る雰囲気として何となく分かってしまうものなんです。
コーチ自身がゴールを目指している姿勢をクライアントに垣間見せることは、そのままラポールを作りだし、クライアントのエフィカシーを上げることにも繋がっていきます。
クライアントに無理に見せる必要はありませんが、ナチュラルに伝わることはストレートにクライアントのマインドに響きます。
でも、そうかと言って、ここで「たしかにそうだ、コーチとしてやっていきたい俺(私)も、今の状態をどうにかしなくちゃ」、と言って、現状を飛び出す ‘準備‘ を始めないで頂きたいのです。
正確には、ゴールに向けた準備は、してもいいけれど、“準備が出来ていなきゃ始められない“と考えるのはやめて下さい、ということです。
あなたもご存知の、ゴールが先、方法は後、です。
でも、これ、「ゴールが先、それは分かってる。だからゴールは設定した。でも少し準備をしておかないとやっぱ不安だしダメでしょ」と言って、結局ゴールが後になっていってしまう人が結構いるような気がします。
これだと、ゴールに対する準備を考えるあまり、その間に、やはり自分の今の状態でこのゴール達成は無理だろ、と無意識に思い直してしまい、今出来うる限りの方法論にゴール側を合わせてしまう方向に流されていきます。
この表現は極端かもしれませんが、でも、ゴールが先、と決めたその後も「いやチョット待てよ、ここでこれやったら後で〜になって、そうなったら〜して、…え〜ぃ もーまた後でやろうっ」
となって、結局元の木阿弥、ゴールを作ったことさえ無かったことにしてしまうような状態に戻ってしまうことはよくあることなのです。
★ゴールは決まったら飛び込んでしまう
このように、せっかく決めたゴールでも、それではどうしようと冷静になっていては、ゴールについて考えることをし過ぎてしまい、意識的に考える方法論の壁に、今の自分の無力さや、やはり無理だと、あくまで現状から見たゴールを相手にしてしまうことになるのです。
ここでそれをやってしまうとアウトなんです。
ゴールに向かっていくどころか、そのゴールはすぐに取り下げてしまうか、そうでなかったとしても、エフィカシーが上がっていきません。
では、どうするのが良いのか?
もう何度かお伝えしていますね。
そうです。
最初から、ゴールの世界に入ってしまうのです。
あなたがコーチをプロとしてやっていきたいと思われているのであれば、コーチングをプロのレベルでやる世界にいきなり入ってしまう、のです。
そして、そのための準備はしない、ことです。
★すでにビジネスをしている意識
「そんなこといきなり出来るわけないじゃないですか!?」
そうおっしゃるでしょう。
その気持ちよくわかります。
でも、よく考えみて下さい。
あなたが、プロとしてコーチングをやる準備をしたとして、あなたの考えうることは何ですか?
コーチングの本を何冊も読むことですか?
コーチングのインストラクションDVDをいっぱい観ることですか?
または、いくつものコーチングの講座に何度も参加することでしょうか?
あるいわ、プロとしてコーチングをしている自分をアファーメーションすることならば、たしかに有力な準備にはなるかもしれませんね。
ですが、ここには一つ、大きな視点が欠けています。
それは、実際にクライアントを目の前にして、コーチングとしてのやり取りをしているという点です。
本を読んだり、インストラクションのDVDを観たり、講座に参加してコーチングの知見を深めることはたしかに重要なことですが、それだけではプロとして、言い換えれば、お金を頂いてコーチングをすることは出来ないのです。
それだけでは、プロでコーチングをやっていくことにはつながらないんです。
むしろ、今までのあなたが、コーチとしてやって行こうと決意した後、何度もこういうパターンになっていたのであれば、この行為そのものが、あなたの現状を強化していってしまったことになるのです。
しかもこのやり方だと、コーチングをビジネスとやっていくには?、ということで、今度は、コーチングのビジネス講座まで受ける方向に流れてしまうことになりかねません。
改めてお伝えしますが、コーチングの学びを続けることや、コーチングをビジネスとしてやる学びをしてはいけないわけではありません。
でも、やはりゴールが先、方法は後、なんです。
もちろん、コーチングのことをまだまだ知らないから、とか、コーチングも知らないのにそれをビジネスとしてやって行こう、なんて出来るわけない、こう思われるのは無理もありません。
しかし、ゴールが先、方法は後、の原則は、実はこの話についても例外ではないのです。
つまり、こうです。
あなたがプロのコーチとして、その対価を頂き、クライアントを現状の外側のゴールへとどうしても導きたいなら、たった今からでも、“自分はすでにプロのコーチなんだ“ と思ってコーチングを始めてしまうことです。
その時、対価として〜万円頂く(ここには大きな金額を入れます。少なくとも30万円以上から、をお勧めします)、ことまで決めてしまい、それだけのお金を頂ける存在であることまで自分で認めてしまうことです。
多くの人は、この逆を一生懸命やろうとしてしまいます。
当の本人はゴールが先、方法は後、のつもりでやっていながらです。
まず、あなたに覚えておいていただきたいことは、プロのコーチになりたいと思っているあなたは、もうプロフェッショナルのコーチだということです。
これは、コーチングをビジネスとしてその対価を頂くというビジネスを展開していく内容でさえ、あなたがプロのコーチとしてコーチングしていくその過程の中に、‘すでに存在している‘という意味でもあるのです。
あなた自身に唯一の課題があるとすれば、プロとしてコーチングしていくためには「〜の準備が必要だ」という考え方を捨てることのみです。
この考え方を捨てて、今日以降必要な考え方、「いつでもコーチングを始めてしまおう」や「自分は多くの対価を頂いてコーチングできる能力をすでに持っている」に変えてしまって下さい。
あなたは驚かれると思いますが、こういったことを始めていくと、これから先のやり方が本当にちゃんと見つかっていくようになります。
もちろん、それがビジネスとして、であることにも変わりありません。
★知っているけどすべてが新しい世界
しかし、その方法論は“やりながら同時に分かっていく“という方向性になることもご自身で体感されていくようになるはずです。
この状況になって始めて、現状の外側の意味が理解されてくるかもしれません。
ただ覚悟して頂きたいのは、それは決してあなた自身が多くを稼げるようになった実感を持つことや、クライアントが目覚ましく変化していく様を見届けられる、ようになることだけではありません。
それは、本当にやばいくらいクライアントにどう対応して良いか分からなくなったり、コーチとしての立ち居振る舞いや言動に、胃が痛くなるほどの焦燥感を感じてしまったり、あなたにとってとんでもない難題を抱えたクライアントが来てしまったり…。と
こういうことが当たり前のように起きてくる世界でもあるのです。
でもこれが“本当の現状の外側“なんだと知っておく必要があります。
今挙げたあなたにとってどうしようもない現状の外側の感覚でさえ、ほんの一例に過ぎません。
実際には、あなたの予測がまったく通用しないことが起きる可能性の方が高いのです。
want toだから楽々できる、自分の好きなことをゴールに決めたからいつでも楽勝だ、というのは本当です。
しかし、だからこそ現状のあなたでは到底対処できないことを、このwant toの力でひっくり返し、すり抜けていってやる、という意志も必要になってきます。
そしてこの時初めてあなたの現状を超える力が発揮されます。
この力は、あなたが準備しようとしている時や、乗り超えるために何かを勉強している時に蓄えられるのではありません。
まさにあなたがその瞬間対峙していることに全力で向かっている時にこそ出てくるものなのです。
あなたがプロのコーチになることをゴールにされているのであれば、まずは、あなたのコーチングが見事にクライアント効いて、ゴールの世界で活きいきと活躍しているクライアントの状態をイメージすることから始めてみてください。
これを、あなたのwant toでやってみるのです。
どうしてもコーチになるための準備をしないと不安なあなたであっても、始まるのはいきなりここからです。
もし、いつまで経ってもコーチ業への道への変化が見られないようであるならば、それは準備が出来ていないからではなく、あなたが本当にコーチをやる気があるかどうか?を点検する必要があるということになると思います。
プロのコーチとしてやっていく一番はじめの作業になる方もいるかもしれません。
そして、もう何度もあきらめてきた過去がある方もいるかもしれません。
でも、いずれの方でも正真正銘、これがまずは最初の一歩です。
大丈夫です。確信を持って下さい。
是非トライし続けていって下さい。
あなたの夢の実現を心から応援しています。
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