こんにちは 坪井です
今回は、実際にコーチングで効果を出すには、についてお伝えしていきたいと思います。
コーチが実際にコーチングを実施し、その有効性を発揮させるには、クライアントに ”悩みの本質に気づいてもらう” ことが重要です。
その悩みや問題がどこから来ているのかを、コーチはしっかりと観察し、見極め、クライアント自身にもそれを認識してもらうことです。
コーチは、この悩みの本質を理解しておかないと、場当たり的な対応になってしまい、クライアントはまたすぐに元の状態に戻ってしまいます。
日頃から、「コーチングをしたい」という思いだけで、その技術や知識の習得にウエイトを置いてしまっていると、こういった、クライアントの本質的な部分への理解を欠いたコーチングを磨いていく羽目になります。
技術や手法は単にツールでしかありません。
コーチがクライアントの悩みの本質を理解することは、医師が病の正確な診断をすることと同じことです。それがわからなければ、薬の処方のしようもないからです。
クライアントの悩みを解決したり、ブロックを外したりするためには、まずその悩みの本質に気づいてもらう必要があるのです。
⭐︎クライアントに問題の本質を気づかせる
クライアントは悩みを持って来ます。
コーチは単にそれを見てとるだけでなく、その本質に気づくことが大切です。
たとえば、自分の商品の単価を上げることができない、といった悩みがあるとします。
このようなとき、大抵の場合は罪悪感が原因になっているといえます。
そこから、クライアントの悩みの本質を取り出し、顕在化するのです。
「なぜ単価を上げることができないのか?」を聞いてみます。
そうすると、‘価格とコーチとしての実力が見合っていないのではないか‘ ‘クライアントが結果を出すことができるか心配‘ ‘お金を頂くことが悪いと感じる‘ ‘自分のコーチングを批判されたりしないだろうか‘ …。
といった理由がポロポロと出てきます。このような気持ちの原因となっているのが罪悪感なのです。
この罪悪感が、商品の単価を上げようとするたびに、クライアントのマインドにネガティブな思考として湧き上がり、どうしても「悪いことをしているのではないか?」という考えに結びついてしまうわけです。結果、商品の単価が上げられないということになるのです。
それでは、このブレーキを取り外すにはどうしたらいいでしょう?
そのためには、まず、「それは悪いことではない」ということに気付いてもらいます。
クライアントは、ゴールを達成したいと望んでいます。しかし、ゴールに対して、思い込みや過去の記憶などにより罪悪感が生じ、それがブレーキとなって作用してしまっているわけです。
でも、商品の価格を上げたからといっても、何もそれは悪いことをしているということではありません。ましてや嫌われることだってまずないといっていいでしょう。
むしろ、根の深い悩みを持っている人であれば、高いお金を払ってでも、解決したいと考えているはずです。
かえって、価格が高い方が、信頼されたり、当のお客様本人が本気で取り組んでこようとして、解決が早まることもあるくらいです。そのため、お客様にとっても良いことと言えるでしょう。
もちろん、商品を断られることはあるでしょう。しかし、それは、お客様が商品を必要としなかったという、ただそれだけのことです。さらに言えば、本当に解決したい悩みではなかったという見方だってできますよね。
人はたしかに、悩みを解決したいとか、ゴールを達成したいと口にすることがあります。しかし、それが必ずしも本気であるとは限らなかったりもするのです。
そしてこれは、本人がお金を払うか、払わないか、でその本気度を見ることができます。
わざわざ体験セッションを受けてまでしてお金を払わないということは、そもそも大した悩みでなかったのかもしれません。コーチングを受ける気を装っていただけだったかもしれないし、体験セッションだけを受けてみたいと思っていただけの人だったかもしれません。
冷静になってみれば、こういった考え方もできるはずです。
コーチは、本気で変わりたい人とだけ契約すればいいのです。
価格単価を上げられないのは、技術が足りないとか、自分が悪いから、ということではありません。それは、ただ罪悪感を感じて、自分を責めているに過ぎないのです。
ですから、このことを理解してあげて、自分を責めることをやめてもらえれば、ブレーキも外れることになり、単価を上げることができるようになるのです。
稼げていないコーチの方は、自分の商品が売れなかったり、断られたりすると、単価を下げる方向に走りがちです。その結果、セッション1回で数千円という状態に自分でしてしまうのです。
もちろん、商品は必ず売れるわけではありません。 最初は断られることも少なくないと思います。 これにより、稼げないコーチは売れる前に諦めてしまいます。
でもビジネスでは、断られることで、商品を改良したり、セールスを直したりすることができます。 なので、ますます成功に近づいていくのです。
最初は、10人に断られるつもりで、契約が取れるまでやってみてください、ということです。
断られても、自分が悪くないことが理解できていれば、成功するまで進むことができるようになります。
そして、こうした悩みの本質に気付くために、単価を上げられない原因をよく聞いてみるのです。
その上で、まずは、コーチであるあなたが気づき、それを本人に気付いてもらうことが重要になってきます。
⭐︎自分を責めることなく許可を出す
悩みの本質に気付いてもらったら、次は ”許可を出す” ことをします。
悩みに気付くと、自分が悪いと思ってしまうことが多くあります。自分を責めて、「何でこんなこともできないんだ」とか、「ん… この欠点はなんとかしないとナ」と思ってしまうのです。
ここから、こうした(自分で思い込んでいる)欠点を補い埋めるために、学びを強化したり、スキルを上げようと躍起になったりと、ほとんどの人がそうしてしまいます。
コーチの方でも、スキルや資格といった学びに多くの時間を使っている人は、自分の外側から、何らかの要素を補強することで、欠点という不足した部分の埋め合わせをされようとしていることがあります。
でも、それをしたところで、納得のいく解決はしないので、訳が分からない迷路にハマります。
そうならないためにも「自分を認める」ということが必要になってきます。
自分を責めている状態は自己否定です。しかし、‘できない部分‘ も自分であることを忘れるわけにはいきません。
そして、そんな自分を認められるようになると、落ち込んだり、劣等感を感じづらくなっていきます。
もちろん、ブレーキになっている部分は直した方が上手くいくのですが、まずは認めるということです。
直す必要があることと、自分を責めることは、また別の問題です。
たとえば、鉄棒で逆上がりができない子供がいても、それは、まだ動きに慣れていないか、練習をしていないだけ、と思いますよね。
今まだ出来てないとしても、練習の楽しさの中で、「まだ出来ない」という自分も認めてあげながら、出来るようになるまで、好きなだけ練習すればいい、というシンプルな話です。自分を責めなくてもちゃんと成長するのです。
ですから、問題点に気付くと同時に、’自分はこれで良い’ という許可を出せることが大切です。
意外かもしれませんが、コーチでもこれに気付いていない方が多いです。 そして、それだとビジネスも上手くいきません。 クライアントが本質に気付いてなかったり、自分を責めていたりすると、古いコンフォートゾーンに戻ったり、変われなかったりしてしまいます。
クライアントには、そのことを気付いてもらう必要があるのですが、コーチ側のブロックに、‘教えてはいけない‘というものもあり、傾聴したり、質問で引き出すことから離れられないコーチもいます。
クライアントの問題を引き出して解決できるのであれば、それは、本人がとうの昔に解決しているのです。 でも、本当の答えは、現状のコンフォートゾーンの中には存在しないので、引き出そうと思っても出てくることはありません。
最初から、それはコンフォートゾーンの外側であることに気づいてもらう必要があるわけです。
このようなことから、コーチングとか、ティーチングというような、本来なら不可分な側面もあるようなことを、無理に区分けすることは、あまり意味がないことと言えると思います。
⭐︎結果の出るコーチングで成果を出す
コーチングでおこなうことは、クライアントをコンフォートゾーンの外側に出すことです。ですから、クライアントが現状で気付いていない問題に、気付いてもらうことが重要なのです。
そして、自分を認め、許可を出してもらいます。その上で、直していけば変わることができるのです。
本当に変わることができれば、あなたのコーチングもリピートしてもらえるので、ビジネスだって成功します。
稼げていないコーチの方は、コンフォートゾーンの内側の問題を、クライアントに気付かせたり、答えさせたりするだけに終始しがちです。ですから、クライアント自身が納得できるような成果が出ません。 皮肉にも、それは現状を最適化しているに過ぎないのです。
あなたには、是非、結果の出せるコーチングをしていってほしいと思っています。
あなたの夢の実現を心から応援いたしております
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