あきらめる。
あなたは、これまでにこの言葉を何度使ったことがありますか?
「ない」という人のほうが少ないかもしれません。
というのは、日常生活においてもあまりにも頻発される言葉だからです。
★ガス抜き
唐突に、あきらめ、の言葉から始めてしまいましたので、何だか悪い言葉だから使うのはやめてください的な、お説教が展開されることを予想される方もいるかとおもいます。
実は、あきらめることによる効果も実際にはあります。
長い間厄介な案件を抱えて、身も心も疲れきってしまっている時、「もういい どうにでもなれ」と思うことで、体や心に入っていたりきみが一旦抜け、今まで落ち着いて考えられなかった状態が一度リセットされ、正常な判断を取り戻すことで、改めてその問題に取り組むことができるようになることがあるからです。
これは、脳の大脳辺縁系が優位である時、否定的な感情を伴った記憶が扁桃体で増幅されている状態であり、これが、‘問題の解決をあきらめる‘ことにより体がリラックスして前頭前野優位に変わり、その問題についてより論理的に対応できるようになった、ということを意味します。
心や体の力をたとえ僅かの間でも抜くことができると、それだけ問題に対して冷静に対応することができることを、この、あきらめる、ことは示しているのです。
そしてひとたび冷静さを取り戻したならば、緊張を強いられ、疲れた心では思いもよらなかったアイデアや方法、考え方が、比較的容易に浮かんでくるようになるものです。
★なんど折れても前進してゆく
お伝えした通り、何かに対してあきらめても良いんです。
何度でもです。
そして、そんな状態でも、「でもどうしても離したくない」「どうしてもあきらめたくない」「この目標を実現したい」、この思いがあるならば、そのあきらめたくない夢の切れ端は、絶対に離さないでください。
そして、なんど倒れても、なんど折れても、実現するために前に歩き続けてください。
ポイントは、どんなに追い詰められていた(と思い込んでも)としても、それでもリラックスを意識し、なおも夢や目標について考え続けトライし続ける、です。
あきらめは無いなとか、絶対成し遂げる、との思いがある人であればあるほど、これは大きな武器になります。
あなたの専門が何であれ、未だ実現できない何かを背負われている方、もう何万回も試してきたけどダメだったとよ‥ と悲嘆に暮れている方もいるかもしれません。
ですが、次また立ち上がった時には、どうかこのことを思い出し、ご自身の新たな行動の指針としてみて下さい。
もしかしたら、ふとした瞬間に念願が達成されることがあるかもしれませんし、歩み続けるかぎり、必ず光明を見出せるはずです。
いつでもあなたを応援しています。
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